父と子の会話
2002年1月著述
私が土曜日にパソコンスクールから帰ってくる電車の中のことでした。
私は京王線の明大前で快速の電車を待っていました。
私が電車に乗ると父とその子と思われる人が乗ってきました。
子供は女の子で小学校の3年生か4年生ぐらいに見えました。
時刻は夜の8時頃だったでしょうか、電車の中は満員の状態でした。
女の子がお父さんに言いました。
女の子:お父さん。 今日のどうだった?
お父さん:良かったよ。
女の子:それだけ?
お父さん:ああ。
女の子:それだけなの? それだけということは無いでしょう。
何か特別に感じたことがあるでしょう?
それで、何処の場面が良かったの?
察するに父とその女の子は演劇か映画の帰りのようでした。
お父さん:全部だよ。
女の子:全部? 全部良かったの?
お父さん:ああ。
女の子:全部良かったなんて、おかしいわよ。
この場面のここがこう良かったとか、こう感じたとか言うのがないの?
お父さんはこの質問に無言でした。
女の子:全部良かったなんて、言われても何がどうなのか、さっぱり分からないわよ。
ここが良かったとか、あの場面ではこう感じたとかあるでしょう?
ねえ。 その中で一番良かったのは何処だったの?
その父と子は二つ目の駅で降りてしまいました。
女の子は引き続きお父さんに何かを言っているようでした。
しかし、私は家路に帰るべく、そのまま電車で更に二つ目の駅まで行ったのでした。
私は聞くとはなしにに聞こえてきたこの会話にびっくりしてしまいました。
本来なら、お父さんが言うことを女の子がお父さんに言っていたからです。
この小さな女の子は精神的には立派な大人のように私には思えたのでした。
この女の子が実際に大人になったら、どんな素晴らしい大人になっているのでしょうか?
小さくても大人顔負けの子供が実際にいるのです。
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