喫茶店
2002年1月著述
2001年のある日、私は英語スクールが午後7時からなので、6時過ぎから渋谷の喫茶店に入って英会話の本を読んでいました。 私の隣の席では高校生と思われる生徒が何やら受験勉強をしているようでした。
しばらくすると、もう一人の生徒がやってきました。
A生徒:日本史の勉強をしているんだけど、関ヶ原の戦いの頃のことを詳しく覚えて将来役に立つのかな?
B生徒:どうかな? だけど実際、試験に出るんだったら受かるためにはしょうがないんじゃないの。 それより、この前の映画は面白かったね。
二人は映画の話や学校の話をしていたのですが、そのうち数人の生徒が現れて、又話に花が咲くというふうでした。 そこは生徒の溜まり場のようですが、私が店を出るまで話が続いています。 私はこれで受験に受かるのだろうかと他人事ながら心配になったのでした。
2002年の正月 、1月3日 私は新宿に行きましたが、用事を済ませた後、喫茶店に入ったのでした。 私が座った席の右隣には外人が座っており、テーブルに大きな辞書を広げて、何か書き物をしていました。 ハリーポッターの作者は生活保護を受けながら、コーヒー一杯で喫茶店で粘って執筆を続けたそうです。
今や、喫茶店は自習室や書斎のような感じで使用している人が増えているように思います。
私はおもむろに読書を始めたのでした。 しばらくすると二人の若いカップルが現れて、私の左隣に座ったのでした。 二人はセーターにジーンズといった格好で靴はスニーカーのような感じでした。 左隣の女性はすぐに鞄から数冊の本を取り出しました。 それは司法試験の受験の本でした。
ところが二人は勉強を始めるわけではなく、話をし始め、そのうち何やらいちゃいちゃし始めたのでした。
私は隣で読書の妨げとなり、迷惑な感じでした。
私は思いました。『これでは難関の司法試験に受かるわけはないな』
私は隣に関係なく読書を続けたのでした。
ところが、その後二人はぴたっと話を止めてしまいました。 そして、二人ともわき目もふらずに熱心に勉強を始めたのでした。 私の周りは急に静寂となったのでした。
私はこの時、私が社会保険労務士の受験勉強をしていた頃、専門学校で先生から聞いたことを思い出したのでした。
先生:皆さん、いいかげんな気持ちで受験勉強をしても受かりませんよ。 天才ならいざ知らず、凡人が受かろうと思ったら、盆も正月もないのですよ。
皆がおとそ気分の時にも勉強しなければ駄目ですよ。 皆と同じように映画やテレビや旅行などをして楽しんでいては受からないと思って下さい。 この生徒さんの中には会社を辞めて、受験勉強に専念している人もいるのですから。
奇人、変人と思われるようでなければ受からないと思って下さい。
今から思えば、何やら小泉首相のことを言っているような感じでした。 奇人、変人ぐらいでなければ常人を超えて偉大なことを出来ないのかもしれません。
隣の二人にとってもまさに正月はないのでした。 私はこの二人が司法試験に首尾良く受かることを期待したのでした。
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